冷え性対策に生姜湯など、生姜をつかうことは現代では一般的になってきています。
ただ「冷え性対策=生姜」と考えるのはちょっと危険かも。
生姜を正しくつかわないと、逆効果になる場合もあります。
今回は、生姜を使って基礎体温を上げる正しい使い方についてご説明します。
【冷え性対策】生姜を使って基礎体温を上げる

「冷え性対策」のために生姜を使うのは、生姜の成分「ショウガオール」の効果が関係しています。
「ショウガオール」は加熱した生姜
に含まれる成分で、「体を芯から温める効果」があります。
ショウガオールは、血行促進や、体の芯(=胃腸)から全身を温めるので冷え性改善には効果的です。なので胃腸の冷えが原因の嘔吐、冷えを感じる風邪などの薬としても利用されています。
基礎体温が1℃上がることで、
基礎代謝が10〜13%高くなり、免疫力が30%アップします。体内の毒素も排出されやすい体質になります。
体温が下がることで起きる体の症状

基礎体温が1〜2℃下がると、美容の妨げになるだけではなく、免疫力低下から風邪など、さまざまな病気にかかりやすくなったり、がん細胞が増殖しやすい体なってしまいます。
つまり、基礎体温をあげることは、冷え性の改善を促すだけなく健康や美容に良いことがたくさんあります。
※またショウガオールには脂肪細胞の中にある中性脂肪を分解する力もあるので、ダイエット効果につながります。
【間違った使い方】生の生姜は体を冷やす

生の生姜に多く含まれる成分「ジンゲロール」には、末端の血管を拡張させ血流促進し、体を温める一方で、体の深部を冷やす効果があります。
「温める」という言葉で、ショウガオールと似ているように感じますが、実際は体表面の温度を上げ、打ち水効果となり、体を冷やします。
このジンゲロールは、
加熱することによりショウガオールに変化するので、基礎体温を上げたい場合は、必ず加熱した生姜をつかいましょう。
基礎体温を上げて、体の不調を整えよう!

今回は、生姜を使って基礎体温を上げる正しい方法について説明をしました。
冷え性対策には加熱した生姜を使うことがお勧めですが、
生の生姜は、体を冷やしたい時に使ったり、用途によって使い分けることがお勧めです。
生姜を正しく知って、
体の健康、そして美容に活かしていきましょう。