〜臼杵の食文化と笑顔の灯火を、大きくしながら次の世代につなぐため〜
業界で最も古い歴史を持つ株式会社後藤製菓(大分県臼杵市・代表:後藤 亮馬)は105周年を迎える今年、改めて国宝臼杵石仏のパッケージの裏に隠されていた、100年間職人が1枚1枚丁寧に紡いだ、誰もが目を奪われる「”食べられる”工芸品」かのようなうすきせんべいの真の魅力を、より多くのお客様に伝え直したいと思い、2023年12月~全面的なリニューアルを行なうことを決意しました。
うすきせんべいとは
うすきせんべいは、江戸時代、参勤交代の保存食が起源と言われる大分県臼杵市の食文化。
伝統製法、生姜蜜を刷毛で木目を描くように一枚ずつ手塗りされたまるで工芸品のような逸品。
生姜の香りと甜菜糖の上品な甘味が豊かにか広がるおせんべいです。
昔は20社以上あったと言われるうすきせんべい業界は、現在は約7社まで縮小しています。
また、そもそも7社もあるということすら身近に認識されていないのが現状です。
私たち後藤製菓は業界で最も古い老舗として、今回のリニューアルを通してもう一度「うすきせんべいの灯火」を大きくしながら次の100年後に紡いでいきたいと思っています。
リニューアル内容
リニューアルに向けた想いの明文化
当社は今回のリニューアルに際して、「美味しさをかさね、笑顔を+(プラス)する。」という新ミッションを掲げ、この新ミッションから生み出した、後藤製菓としての新しいシンボル(新ロゴマーク)を全面にあしらうことで、私たちのものづくりへの想いを込めました。
パッケージの大幅デザイン
これまでのうすきせんべいは、国宝臼杵石仏が全面に印刷された特徴的なパッケージでした。しかし近年、中身の味はもちろん、100年間職人が1枚1枚丁寧に紡いだ、誰もが目を奪われる「”食べられる”工芸品」のようなクラフト感を評価していただくことが多くなりました。それと同時に、旧パッケージではこの”真の魅力が伝わらない”とのお声もいただきます。
今回のパッケージリニューアルでは、これまで国宝臼杵石仏の裏に隠れていた「うすきせんべいの真の魅力」をより多くのお客様に伝え直したいという想いを込めています。
また、リニューアルに伴い、FSC認証紙、バイオマスインキ、ゴマやヤシの実の再生紙を利用するなど、環境配慮もこれまで以上に実現しました。
レシピの磨き上げ
そして、より美味しいうすきせんべいを提供するために、私たちの手で一から生姜を育てる自社栽培も開始し、これまで培ってきた生姜加工技術を駆使し、永年愛され続けてきた美味しさの秘訣であるレシピについても再度見直しました。
今回のリニューアルに伴い、より生姜のピリッとした辛みや風味が豊かに香る、更に美味しくなった「生姜の幸 うすきせんべい」を皆様にお届けします。
「工芸品」から「幸芸品」へ
私たちは、臼杵の食文化と笑顔の灯火を大きくしながら次につなぐ、リレー走者です。
今回リニューアルする「生姜の幸 うすきせんべい」を通して、今よりもっと美味しさをかさね、より多くのお客様へ笑顔を+して参ります。そして、うすきせんべいの周りでたくさんの笑顔がめぐり、幸がかさなるような、食文化の未来をつくっていきたいと思っています。
●商品規格
生姜の幸 うすきせんべい
3枚袋入:360円(税抜)
5枚箱入:600円(税抜)
10枚箱入:1200円(税抜)
16枚箱入:1920円(税抜)
32枚スリーブ入:4000円(税抜)
新ミッション「美味しさをかさね、笑顔を+(プラス)する。」に込めた想い
土を耕し、生姜を育て、生姜汁を加工し、生地を捏ね、せんべいを焼き、余分な耳(バリ)を一枚一枚取り除き、刷毛を編み、生姜蜜を手塗し、まるで工芸品のような木目を描く。
そして一晩じっくり乾燥させ、袋に詰め、箱に詰め、包装してお客様に届けていく。
1枚のうすきせんべいを作るのに、多くの工程をかさね、それぞれの職人が想いをかさね、美味しさをかさねています。
うすきせんべいは、生活必需品ではありません。コロナ禍で一時期必要とされなくなり、私たちの存在意義を問われました。しかし、100年以上の歴史と共に今日まで世の中にプラスで残り続けてきたということは、社会に必要とされ続けてきた証であり、地域の食文化として今も残り続けている、手土産の選択肢としてあり続けている等、社会にプラス(+)であるからこそ、笑顔をプラスできる商品だと今は自信をもって確信しています。
コロナ禍で最大の危機、企業理念を明文化して乗り越える
うすきせんべいは観光土産としての利用が最も多く、コロナ禍で一時は売上7割減の影響を受け、職人の休業も余儀なくされました。間違いなくこれまでの100年間で一番の危機に陥ると共に、このまま社会に必要とされなくなるのではないか?という不安に苛まれました。
そんな中、改めて後藤製菓が今日まで100年以上残り続けてきた意味、これから残り続けていく意義を、
「私たちは、臼杵の食文化と笑顔の灯火を大きくしながら次につなぐ、リレー走者である。」
と明文化し、全社一丸となって挑戦をし続けコロナ禍を乗り越えています。