大分県臼杵市の代表的なお土産「臼杵煎餅(うすきせんべい)」
臼杵石仏のパッケージでも有名な臼杵煎餅(うすきせんべい)は、歴史は古く始まりは400年前と言われています。
生姜と砂糖の蜜で塗られた小麦粉のおせんべい、一度食べたら病みつきになる大分県を代表するお土産「臼杵煎餅」についてご紹介します。
【大分県のお土産】臼杵煎餅
臼杵煎餅は、生姜の香りと砂糖の甘味がゆたかに広がる昔懐かしい味のおせんべいです。
大分県を代表するお土産で、昭和・平成・令和と時代を通して多くの方に愛されたお菓子です。
臼杵煎餅の始まりは400年前。
じつは保存食が由来である臼杵市の伝統的なおせんべいです。
大きな特徴としては、
- 臼の木目の模様のおせんべい
- 生姜と砂糖の蜜を伝統製法の手塗り
- 臼杵石仏がパッケージ
というものがあります。「臼杵煎餅」覚えていない人でも、大分県のお土産として誰かからもらって食べたことがあるかもしれませんね。
【大分県のお土産】臼杵煎餅(うすきせんべい)ってなに?
はじまりは四百年前(臼杵煎餅)
約四百年前の江戸時代、臼杵藩主稲葉領主(5万石)の江戸参勤交代の携行食(材料は米・麦・栗・ひえ等)が起源とされています。
その後、小麦粉が主原料になりました。
また、臼杵(うすき)はかって生姜の一大産地だったことにより「生姜」が加わりました。
そして時代の流れともに大分を代表するお土産「臼杵煎餅」が誕生しました。
臼杵煎餅はどうやってつくるのかな?
砂糖と生姜を混ぜて煮沸した蜜を、シュロの刷毛で 1枚ずつずつ丁寧に手塗りする「輪かけ」という伝統製法で臼杵煎餅の独特の模様は生まれます。
後藤製菓では、現在は衛生面からプラスチック素材の刷毛に変えています。
意外と難しい職人作業で、職人が毎日1人約1,000枚ずつ、丁寧に手作りしています。
大分県臼杵市にある国宝臼杵石仏の麓にある「後藤製菓本店」では、平日「臼杵煎餅」を作るところを見学できるので是非遊びにきてください。
臼杵煎餅のカタチ
臼杵煎餅の形には、大きく分けて2つの形「曲」「平」があります
「曲(まがり)」は、臼の形 にちなんでうすく曲げて作ったと言われています。
また「平(ひら)」は、重ねやすくわれにくいように平たく作ったと言われています。
臼杵煎餅を作っているお店
現在は、後藤製菓を含む約7つのお店が「臼杵煎餅」を作っています。
(昔はもうすこしあったそうですが、現在は7社が残っています。)
お店によって、「味」や「カタチ」「こだわり」が違いますので食べ比べをして見るのもおもしろいです。
臼杵石仏が描かれたパッケージ
臼杵煎餅のパッケージは、どの会社の臼杵煎餅も、大分県臼杵市にある「国宝臼杵石仏」が乗っています。
理由としては、
臼杵煎餅は、大分県臼杵市の伝統的なおせんべい、だから、臼杵市のシンボルでもある「臼杵石仏」が描かれており、どちらも臼杵市を代表する遺産・文化でもあります。
【大分県のお土産】伝統を大切にしつつ変化する後藤製菓の臼杵煎餅
大分県臼杵市の伝統的な食文化でもある「臼杵煎餅」
昔から各会社ごとに「ちょっとした違い」はあれど、大きさなどはほぼ同じでした。
後藤製菓では、会社の基本的方針「不易流行」を抱えており、伝統的な臼杵煎餅を大切にしつつ、時代にあわせた臼杵煎餅も販売しています。
「うすきせんべい生さんど」もその商品の一つで、ご年配の方も食べやすい和菓子風のおせんべいがあります。
また、後藤製菓が創業100周年を記念して立ち上げたブランド「IKUSU ATIO」では、臼杵煎餅を小さいサイズにアレンジした「百寿ひとひら」の販売が開始しました。
また、臼杵煎餅の起原でもある「非常食(携行食)」にあらためて焦点をおき、【非常食】「宇宙食」への挑戦などにも取り組んでいます。歴史ある臼杵煎餅だからこそ、次の世代につなげていくため、後藤製菓では次々と新しい挑戦をしていっております。
【まとめ】大分県のお土産・臼杵煎餅
臼杵煎餅は大分県を代表するお土産です。
その「臼杵煎餅」をもっと知っていただきたく、今回は臼杵煎餅について紹介させていただきました。
後藤製菓では、この伝統をつなげていくため、もっと若い人にも知って食べていただきたいと考えています。
そのために自分達に何ができるのか?を考えて、臼杵煎餅の販売、ならびに商品開発をしていきたいと思います。
臼杵煎餅の製造工場では見学、また実際に伝統製法の手塗りを体験(要予約)することもできます。
ぜひ、一度後藤製菓の本店に遊びにきてくださいね。